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2005年ユーラシア大陸横断カンボジア編①
■通貨 1バーツ=約3円
ポイペットではバーツが普通に流通しており、カジノではすべてバーツ建てでチップを購入する。
旅も終盤に差し掛かってきた。ミャンマーからタイに戻り、しばらくタイ国内を旅した後、はじめてカンボジアのポイペットにやってきた。ポイペットは
賭博がご法度のタイの客を当て込んで作られたカジノの町である。
11月28日
1泊2日の旅程でカンボジアのポイペットにきた。カンボジアといえばアンコールワットを思い浮かべるが、今回の目的はカジノのみ。
バンコクからバスで揺られること5時間。タイとの国境の街、ポイペットには巨大なホテル併設型のカジノが林立していた。そのなかの宿泊料金が一番安いスターベガスというホテルに宿泊し、
カジノを楽しむことにした。そのホテルは一泊700バーツ。しかし300バーツのカジノチップがサービスで付いてくるので実質400バーツということになる。
カジノ場は大ホールのようなつくりになっており、とにかくデカい。プレイできるゲームの種類も多彩だ。客層はタイ人がほとんどで、欧米人や日本人はほとんど見かけなかった。
プレイするのは専らルーレットと大小のみ。まず大小をやってみることにした。日本人が珍しいのか同じ台でプレイする客の視線が少々気になる。しかし、気になるのは視線だけではなかった。
ベットしてる最中に周りの奴が色々構ってくるのだ。「日本人か?どこに住んでる?東京、大阪?」「タイははじめてか?」そしてチップを賭けるたびにいちいち反応する。
「そこに賭けるかのか!次は小はこないぞ」「日本人がそこに賭けるなら俺も賭けてみるか」そんな感じで全然勝負に集中できない。おまけに負けが込んできてかなりイラついているときにさえ、
「ありがとうはタイ語ではコープクンカップて言うんだ。ほら言ってみ´コープクンカップ´って」「こんにちははサワディーカップ。ほら言ってみ」と即席タイ語講座をはじめるオヤジがいたりして、
少々迷惑だ。
勝負の方も連戦連敗モードをひた走るのみで全くいいところ無し。あまりにダメダメなので大小からルーレットに台を移すとそこでは絡んでくる奴はいなかったが、全く当たらない。
確立が2分の一の赤か黒に賭けているのに10回連続で外したり、どうやら完全にツキに見放されたようだ。結局、手持ちのドルとバーツすべて計4万円を失ってしまった。
11月29日
翌朝、さすがに懲りて朝一でバンコクに戻るつもりだったが、なぜか足が自然とカジノ場に向かう。そして気がついたら手持ちの最後の円紙幣1万円と宿泊のデポジットで戻ってきた
1000バーツをチップに交換していた。しかしそのチップもあっという間になくなってしまい。2日間でトータル5万円以上の負け。マカオでの負けが5万円だから、
今回の旅ではカジノで10万円以上を使った計算になる。
しかし、今回のカンボジアカジノ紀行はかなり悔しい結果となったが、それほど不快な思いは残らなかった。前回のミャンマーでは負けた上に周りの客ともめたりしてかなり不快な思いが残ったが、
今回、周りの客が勝負の最中に散々話しかけてくるのには少々辟易したが、彼らに悪気はないし、話し掛けてくるのもただ興味本位のものであろう。
それにタイ人は勝負で勝っても負けてもなぜかみんなニコニコしている。そしてディーラものんびりとした感じで、そういう雰囲気のなかでプレイできることにちょっとした満足感さえ感じた。
そしてなによりも負けて大金を失ったことで、バカなことをやってないで、日本に早く帰ってまじめに働こうと決心することができた。
マカオの時もそうだったが、勝負を終えて飲むビールが最高に美味かった。
結果 約-50000円
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