HOME >>2007年アジア・ネパールカジノ参戦記>>ネパール編

  

ne.gif(390 byte)2007年アジア・ネパールカジノ参戦記ネパール編

■通貨 1ネパールルピー=約1.8円
    1インドルピー=約2.8円(共に2007年当時)
カジノでは主にインドルピー建てでチップを購入する。ネパールルピーも使用できるが、チップの単位はすべてインドルピー建てとなる。



初ネパール。街中の雰囲気はインドの地方都市と似たような感じだが、ネパール人はインド人よりも物腰が柔らかいような気がする。 インドより楽に旅ができそうだ。

 
▲大道芸人
 
▲カトマンズはどこも道が狭く込み合ってる






2007年10月21日
 

カトマンズ到着後、早速カジノに足を運ぶ。最初に行ったカジノはヤク&イエティ。ホール内は薄暗く。 いかにもネパールのカジノといった感じ。1階入り口付近には機械式ルーレットが設置されていた。 2階部分にはディーラのルーレット台がありどちらも多くのインド人で賑わっている。 ただそれほど広いカジノではなかった。建物も古く歴史を感じさせる。

機械式ルーレットを少しプレイして少し勝ってから、今度はアンナプルナホテルのカジノに行ってみる。 こちらはヤク&イエティとは対照的に建物は比較的新しく、ホール内も明るかった。ヨーロッパ辺りのカジノと 遜色ない感じだ。従業員の態度はどちらのホテルも人によって愛想がよい人間がいたり無愛想な人間がいたりと 両極端だった。

この日は大きな勝負もせず軽く賭ける程度で一日を終えた。

 
▲王宮
 
▲カトマンズの路地






2007年10月25日
 

カトマンズ滞在6日目。もう1週間近くもこの街にいる。 そろそろ別の街に移動したいのだが、朝が起きれない。

来た当初しつこく声を掛けてきた売人や物乞いもここ数日は、 ギャンブルで大金を失って自暴自棄になった者の放つ独特な粗暴な雰囲気を感じ取ってか誰も声を掛けてこない。 カンボジアで快勝後、カトマンでもずっと調子がよかった。 ほとんど負けなしで気持ち悪いくらい勝ち続けた。マカオでの敗北分を差し引いても10万近く勝っていた 。調子に乗って日本食レストランでメニューの値段を見ないで注文したり、短い距離でもタクシーを使ったり、かなり調子に乗っていた。でもついに運が尽きる時が来た。

一昨日、今までの連勝街道から暗転、まったく当たらなくなった。 何をどう掛けても当たらない。ルーレットの赤か黒かの選択すら 10回以上連続ではずしたりした。結局一昨日、昨日の2日間で 今までの勝ち分すべてがなくなった。 今日の朝、目が覚めてもすぐベッドから起き上がることができなかった。放心状態でずっと天井を見つめていた。2時間くらいたってようやく起き上がることができた。

しばらくカジノは封印だ。

 
▲インドより牛が少ない
 
▲路上の骨董品売り






2007年10月27日 人のチップを盗む奴
 

カジノでの負けに懲りて昨日はカトマンズ近郊の町まで出掛けたりして珍しく一日観光三昧だった。 しかし今日、またカジノに行ってしまった。ヤク&イエティのカジノに行って ルーレットのディーラー台でプレイしてた時の事、となりの金持ち風のインド人2人組のうちの年嵩が増した方の オッサンが私が目を離した隙に私の手元のチップをブン取ったのだ。チップ10枚の束で結構な額のチップだった。 私も負けに負けを重ねていてイライラも頂点に達していたので、思わず大声でそのオッサンを罵倒してしまった。

オッサンは「日本から来たのかようこそ」みたいな事を英語で言ってきて誤魔化してたけど、私は怒り心頭でチップを奪い返した。 その2人組は私が台に座ったときからマナーが悪くディーラーの「No more bet」(賭けるのをやめてください)という合図があっても無視してチップを置き続けたり 負けたときにテーブルを叩いたりしてディーラや他の客の冷たい視線を集めていた。

2人組は結構な額のチップを一度に賭けてそこそこ当てていたのだが、このチップ盗難騒動以後、ピッタリと当たらなくなり完全に手持ちのチップを無くし その場を去っていった。

ディーラは「あんな奴ら気にすんな」みたいな事を言ってくれた。 もしかしたらディーラが玉をコントロールしてそいつらの賭けてる場所をはずして入れくれたのかもしれない。 しかし私の賭ける場所も見事にはずして入れてくれて(笑)、その日4万円程負けた。

▲カトマンズ近郊の町
 
▲レトロな感じの食堂




2007年10月31日 
 

カトマンズも飽きたのでナガルコットに行ってきた。ここはエベレストが見える絶好のビューポイントのはずなのだが、3日いて一回もエベレストは見えなかった。さすが俺。 カジノでさらに連敗を重ねカトマンズでの負けが18万円に達しただけの事はある。日本でも2週間で18万もギャンブルで負ける事などないのに。さすがにもう懲りた。 エベレストは見えるかどうか分からないけど、今度は別の変な山が見れるポカラに行ってみようと思う。

この時点での負けのトータル -9万円(マカオ、カンボジア含む)

▲ナガルコットの憲武珈琲店
 
▲のどかな村 ナガルコット



  
2007年11月9日 
 

ポカラという湖のある町にいる。 山もたいして見えないし、観光業で成り立っている面白味のない町だ。 でも湖とか自然はそれなりに見所があるのでしばらく滞在しようと 思う。

あの後、カジノで4日連続で勝って今までの負け9万円を全部取り戻してその金で中国成都行きのエアーチケットを取った。 11月24日に中国に飛ぶ。もともとは自分の金だけど これだけの大金を取り戻すとなぜか不思議と自分の金のような 気がしなくて余計なところで贅沢をしてしまう。昨日は500ルピーも出してマズイてんぷら定食を食べた。

ポカラはいま祭りの最中なのか餓鬼が太鼓をならして歌を歌いながら街中を周りバクシーシを集めている。

▲ポカラの湖
 
▲ポカラは祭りの真っ最中だった



▲調子に乗って少し高めの部屋に泊まってみた
 
▲湖ではボートに乗れる




2007年11月24日 カトマンズ最後の大勝負 
 

ポカラからカトマンズに戻ってからは連日連勝、ヤク&イエティとアンナプルナホテルに交互に通ってた。エベレストホテルという所にも行ってみた。 今までの戦績が16勝6敗2分け。勝つときは小さく。負けるときは大きく負けるため戦績に比べさほど儲かってない。それでもプラス3万円くらい。

最後の夜という事でカジノで最後の大勝負に出た。

最後の最後で勝っていい思い出を作って帰ろうと思いカジノに行ったのだが、まったく当たらない。呪われたようにまったく当たらない。 数学的確率を凌駕するありえないハズし方に周りでプレイしているネパール人の客も目を見開いて驚いていた。ディーラーも大笑いしていた。 人のよさそうなおっちゃんが片言の日本語で「ダメダネ。マケタネ」と嬉しそうに言っていた。

負ける度に賭ける額がどんどん増えて、最終的に12万円近く負けて今旅最大の負け額となってしまった。ここ数日負け知らずだったのに、 ここ数日はずっとプラスで推移していたのに、最後の最後でこういう事になるとは……

もうギャンブルは二度とやらないと心に誓った夜であった。


カジノで大負けしたというメールを友人に送ろうとしたら間違ってアパートの大家に送ってしまった。

 
▲最後に泊まった宿。カトマンズで過ごした日々は甘い夢だった…
 
▲カジノで隠し撮り



 


その後
 

カトマンズから飛行機で中国成都に飛び、西安、北京と旅して飛行機で日本に帰った。

北京でも面白い出来事があったのだが、その話はまたの機会に……



結果 -88000円